そんな中、APECで日中首脳会談が行われた。相手は安倍さんの頃から続く習近平だったので、とても四つに組む処までは行かなかった。それは仕方ないにしても、また先方は台湾問題に釘を刺してきた。
実はその台湾だが、かつては日本の一部であった。真珠湾の時の電報「ニイタカヤマノボレ」も、富士山を凌ぐ台湾の新高山(現在は玉山)であった。人々はとても親日的で、昔とある外交官が「ここに骨を埋めてもいい」と語っていたのが印象的だった。
しかし個人的には台湾有事と日本有事ははっきり分けるべきだと思っている。それは1910年行われた韓国併合の反省から来ている。あの時の韓国は清の属国であった。清国も2年後に崩壊する末期で弱体化していた。何より(日露戦争に負けたとは言え)ロシアの脅威に晒されていた。
韓国はそんな状況下、日本に助けを求めてきた。その結果、日本は併合してインフラ投資を行い、教育制度や戸籍制度も整え、今まで名前しかなかった中で姓も与えたのであった。だから今の韓国の人には感謝されこそすれ、反日なんてとでもない話だと思っている。
ただ「韓国が落ちれば日本も危ない」の発想は、今の「台湾が落ちれば日本が危ない」と同じ論理である。地政学的にはどちらも隣国かも知れないが、長距離ミサイルの時代にあって、状況は当時と随分と変わっている。
歴史、特に戦争は繰り返してはならないなら、「台湾有事に日本やアメリカは関与してはならない」と思っている。酷なようだが、台湾は台湾自身が守るべき話である。それが(私なりに)先の戦争から得た教訓になっている。
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