Friday, 27 February 2026
Op shop
Thursday, 26 February 2026
ペンギンプロジェクト
メルボルンの観光名所に、フィリップ島のペンギンパレードがある。同市を訪れた人なら誰しも一度は行く場所と聞き、話の種に行ってみた。
日没を過ぎると、沖からペンギンが浜に上がって巣に帰る。そのパレード見物だが、もの凄い数の観光客(中でも断トツは中国人)に圧倒された。夏とは言っても夕方になると急激に気温が下がり風も強くなる。そして寒さに震えて待つ事2時間、やっと暗闇にペンギンが現れた。
そのペンギンだが、メルボルンから350km程離れたWarrnambool という海沿いの町で面白い話を聞いた。それは沖に浮かぶ島のペンギンプロジェクトの話だった。
その島では2000年当時、500頭を超えるリトルペンギンが生息していた。ところが狐が雛を襲い始めると、2005年にはたった10頭に減ってしまった。
そこで地元の鳥農家の人が、ニワトリを守るために飼っていた犬をペンギンの見守りに使ってみた。すると狐は来なくなり、今では180頭程に回復したという。
犬の犬種はマレンマ・シープドック(Maremma Sheepdog)、ゴールデンレトリバーに似て優しい感じがする家畜護身犬である。今でも訓練を重ねた数頭でペンギンを守っているという。市の観光局には犬の縫いぐるみを土産物として売っていた。如何にもオーストラリアらしい心温まる話であった。
余談だが、偶然この話を知ったのも、隣町のPort Fairy Golf Linksに行ったからである。美しい海岸沿いのゴルフコースは100年以上の歴史があり、全豪ベスト50にも選ばれる名門であった。平日だというのに多くのゴルファーが来ていて、それは忘れられない体験になった。
Wednesday, 25 February 2026
明るいオーストラリアの人々
インバウンドで来日の外国人で、この寒いのにTシャツ姿で歩いている人がいる。思わず「馬鹿じゃない!」と目を疑うが、彼らは100%オーストラリアの人である。夏の南半球からやって来たので、まだ体が温かいのだろう。そんな彼らと接する内に、その実態が段々分かってきた。
1)性格
とても気さくである。ゴルフ場やビーチで擦れ違い際に目が合うと、誰でも必ずニコッと挨拶する。「グッダイ!」、最初はどういう意味かと思ったが、暫くしてGood dayの短縮形「G'day!」だと知った。
見知らぬ他人でも、昔から知り会いだったかのように話し始める。最初は戸惑うが、慣れて来ると気楽でいい。
此方の英語が多少聞き取れなくても、辛抱強く聞き取ろうと努める。様々な移民英語に慣れているせいだろうか?一方でAussie Englishも何を言っているのかよく分からない。eをアイと発音したり先の短縮系が多いからだ。町の名前のPortsea をポッチーと発音され、分かるはずもなかった。
2)食の感覚
食は総じて薄口を好む。ステーキも塩だけで食べるし、チーズもタスマニアに代表されるようにコクがない。酒屋の主人が言っていたが、「日本のウィスキーは強すぎる」という。来日の人が食べるラーメンも、実はスープが濃いのかも知れない。
それにしても外食は不味くて単調である。味に無頓着なのは英国の血を惹いているからだろう。何処に行ってもマックやFish&Chipsばかりで、よく飽きないと未だに不思議である。
以前泊まった家にリバプールから移って来た50代の主人がいた。奥さんも共働きだったので平日は自分で作っていたが、その食はビックリする程質素だったのを思い出す。
3)住居と家具
住居は平屋建ての一軒家で羨ましい限りである。どこも比較的新しく、広いリビングに隣接するキッチンにはバーのカウンターが付いている。
価格が気になったので不動産屋を覗いて見てみると、メルボルン郊外でも優に100万ドル(1億1000万円)以上していた。一方で個人の借り入れもほぼ同額程度あるというので、実態はかなり深刻なようだ。Airbnbで貸し出す宿が多いのもそのせいかも知れない。
そんな部屋を飾る家具は殆ど輸入物(中国製)である。大きなショッピング店に入る家具店は、スペインの時もそうだったが95%以上は中国製、中国が潤う訳である。
4)車
広い国に欠かせないのが車である。車は100%輸入、その6割が日本製である。中でもトヨタが目立つ。自国では作らずに鉱物資源を輸出して得たカネで買っている。
5)国民性
滞在期間中、ミラノの冬季オリンピックをやっていた。オーストラリアはモーグルスキーやスノボーで3つの金メダルを取った。TVでは何度もその映像を流していたが、自国選手への応援は万国共通であった。彼らの喜び表現は(全豪オープンの時もそうだったが)、桁違いに爆発する。
1月26日はAustralia Dayであった。恒例の式典の中継を見ていると、相変わらず強い愛国心が伝わってきた。今年で入植238年目である。英国やアイルランドの流刑地としてスタートしたので、国民の4人に1人は受刑者の血を継いでいる。長い航海を経て罪は浄化され、第二の人生が始まり今に至っている。第二の国歌と言われるワルティング・マチルダがそれを物語っている。
メルボルン湾の入り口に、当時の移民が疫病で隔離された場所あった。そこは長い航海で亡くなった人の埋葬地でもあった。そんな過酷な過去を乗り越え、厳しい自然の中で只管に前だけを見て生きてきた。オーストラリアの人が明るいのは、そんな歴史に由来する気がした。
Tuesday, 24 February 2026
オーストラリアのゴルフ事情(下)
5)プレースタイル
ゴルファーの4人に3人はカートを使う。カートも1人一台だから贅沢この上ない。倶楽部に自分専用のカートを置いておく倉庫もある。私は運動の為と称して歩いているが・・。
ゴルフの腕前は総じて下手な人が多い。子供なら何処でも5ドルで回れる気軽さから来るのかも知れないが、その点は日本人の方が上である。シャツは上から出して、よっぽどいい倶楽部に行かない限り、服装はいい加減である。
意外かも知れないが、殆ど男女は別々に回っている。特にコンペなどは男性しかいない。家庭を大事にするAussie husbandだが、この時だけは伸び伸びするのだろう。
6)19番ホール
18ホールが終わって辿り着くビールの味は格別である。昔はよくワンパイントを頼んでいたが、Aleなど度数が強いのを飲むと帰りの運転がきついので、最近では半分にしている。ゴルフ場にはアルコールの自己検査機を備えている処もあるから、事故も多いのかも知れない。
ビール一本でワイワイガヤガヤ、プレー後の皆さんは本当にいい顔している。
7)Links とRidge
Linksと呼ぶコースがある。海沿いの砂地に作った天然のゴルフ場である。新しく開発される事がないから、100年以上の古いコースが多い。代表的なのはスコットランドのセントアンドリュースであろうが、メルボルン近郊にも多かった。
強い横殴りの海風で、真っ直ぐ飛んだボールが途中から直角に曲がってしまう。向かい風はドライバーで打っても100y以下、逆に追い風ならピッチングでも150yは飛ぶ。これを覚えると風が味方になる。
もう一つは Ridgeである。兎ねって起伏があるコースを指す。前の組が見えな処があるので気を付けなくてはいけない。傾斜がきついと真ん中を狙っても転がり落ちるので、山側を狙うのが定石だ。
8)距離表示
オーストラリアの距離はメートル表示である。本場英国がヤードなのに何故なのだろう。日本のヤードに慣れているかせいか、将又日差しが強いので思ったより近く見えるせいか、何度やっても寄せがどうしてもショートする。
9)日本との違い
彼方から見る日本のゴルフ場は、変に厳格でゴージャスである。受付のユニフォーム姿や立派なロッカーと風呂、そして何より未だに残るジャケット着用や豪華な食事文化など。恐らく企業の接待文化の名残なのだろうが、そろそろ変わってもいい頃だと思っている。
オーストラリアのゴルフ事情(上)
ここ数年、冬になると温かいオーストラリアで過ごしている。やるのは只管ゴルフである。もうかれこれ90ラウンド程になるだろうか?今年はメルボルン近郊にした。ただ宿は都心だと騒々しいから、今回は80㎞程離れた湘南のような海沿いの町にした。これが大正解で、小さなビーチ沿いの田舎町は快適だった。
メルボルンはオーストラリア第二の都市である。ゴルフ場の数は人口に比例するのでコースも沢山あった。数千人の町にも必ず一つあるから、とても1カ月で廻り切れる数ではない。以下、そのゴルフ事情を2回に分けて紹介したい。
1)ゴルフ場の種類
大きく分けて2つある。一つはGolf Clubと称する文字通りの倶楽部、結婚式も出来るレストランを有する町の集会場である。勿論メンバー制だが、ビジターも空いていればプレーする事が出来る。料金はPGAも開催される本格コースになると100〜200ドルするが、一般的には40〜70ドル程度である。
もう一つはGolf Courseである。倶楽部ではないからレストランはなく、ビールもタップ式でなく冷蔵庫から出した缶や瓶になる。パブリックは殆どこれに該当する。料金は40〜55ドル程度、ドレスコードもないからTシャツでやっている人もいる。
2)予約の方法
倶楽部の探し方はグーグルマップでGolf courseを選択し、倶楽部のWeb siteから登録・予約する。ただ平日のだと結構空いているので、ぶらっと行っても大丈夫である。着いてから前が空いていればいつでもスタートさせてくれる。
3)スタートの前に
オーストラリアのゴルフ場に着くと、まずPro shopと称する店で支払いを済ませる。大体おじさんが一人でやっている。あとはカートを片付けるアルバイトやレストランの女性ぐらいで、殆ど人件費が掛かっていないのが分かる。
受付で聞かれるのは「H18かH9か?カートか歩きか?」の二つである。歩きだとバギーを借りる。大体5ドル程度だが、何度もやる内に自分用を買った。そのバギーだが、Pull buggy と呼んでいたらPush buggyと呼ぶ人もいた。ノコギリもそうだが、彼らは押す力が強い。確かにバギーは押している人が多い。
4)プレーの注意事項
特にない。どこでも至って寛容である。「Enjoy!」と良く言われるが、兎に角ゴルフは楽しむ事が大事なようだ。例えば打ち込まれても、目くじら立てて怒る人はいない。一度前の組が見えずに打った球が、グリーン上でパットしている人の足元まで転がった事があった。ヒアっとして散々誤ったが、彼らはあけらっかんとしていて、むしろ「Nice shot!」と言われたのには恐縮した。
現地の人と一緒に廻る事も良くある。(片言英語だが)話していると、何処のゴルフ場がいいとか、近くのビール工場の作り立てが美味いとか、貴重な情報源になる。一緒に廻ったからと言って、相手のスコアを確認する慣習もない。
Monday, 23 February 2026
自然と共存する国
オーストラリアは自然に溢れた国である。ゴルフ場には野生のカンガルーやウォンバットなどが生息してる。ヘビもいるからブッシュに入ったボールは取りに行かないようにしている。カンガルー家族にカメラを向けると、立ち上がって警戒するお父さんの横で寝そべる子供の姿が何とも可愛らしい。
コースには動物のフンが落ちているから、ハエがやたらに多い。打とうと構えると顔に群がるので集中出来ないからイライラする。ところが一緒に廻るオーストラリアの人は全く気にしない。これもお国柄なのかと改めて思った。
一方で自然に纏わる事故も多い。滞在している間に13歳の男の子が、サーフィン中にサメに襲われて死亡する事件が起きた。場所はシドニー近郊のボンダイビーチで、暫く前にユダヤ人が襲撃された場所でもあった。追悼式には多くのサーファーが集まり、ボードに乗って輪を作り偲んでいた。
崖から海に飛び降りて大けがをしたり、相変わらず高温から発生する森林火災も後を絶たない。メルボルンからグレート・オーシャン・ロードに行く道が火災で閉鎖されていた。山道を迂回したが、遠くで立ち上る黒煙が見えた。動物の犠牲も多く、特にコアラは逃げる時に木に登るから焼死する話を聞いて胸が痛くなった。
野生動物の交通事故も多い。運転しているとよく鳥や動物の死骸を見る。コアラに衝突した時だけは、警察へ報告しなくてはいけないようだ。