当時はミシュランもない頃だったので、異色の辛口本だった。20年も前なのでもう紹介してもいいだろう。例えば有名店とされる吉祥寺の焼き鳥「いせや」や麻布の蕎麦屋「更科」を、ケチョンケチョンにこき下ろした。
一方で文京区の寿司「鮨すず木」など、無名店の発掘に励んだ。鮨すず木は何度か訪れたが、確かに美味しかった。
その中にロシア料理の店で、ご本人も出資した「ゴルバジェフ」があった。時あたかもソ連が崩壊した直後だった。日本を訪れた元大統領のゴルバジェフ氏が、自分の名前がレストランに冠していることに激怒し閉鎖に追い込まれた。
それはさて置き、その勝手格付は引き継いで借用させて頂いている。行った先ごとに、その感想を★、★★、★★★の三段階で評価する。こうすると記憶の片隅に残り、店主と真剣に向かい合える。
例えばお寿司だと、梅が丘の「美登里寿司」は安くて美味しいが、全て予約制かつ90分の時間制限、何より最近ではカウンターでアラカルトを堪能出来ないから★★に下げた。昔鳴らした「勘六」も、ガランとして値段だけは昔のままだから★である。一方友人と時々通う築地の「寿司清」は、いつも活気があってネタも新鮮だから★★★にしている。
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