Sunday, 24 May 2026

ルイスの転換点

久しぶりに本屋に行くと、齋藤ジン氏の「世界秩序が変わる時」があった。評判がいいと知っていたが、既に15万部に達していた。遅ればせながら読ませてもらったが、ソロスに10億ドルを儲けさせた人だけあって、中々の観察眼だった。

本や自身のプライベートも含め、正直で氏の人柄も伝わる一筆書きは快かった。特に長らくアメリカで仕事をしているせいか、アメリカの底力を良く知っていた。確かにバブル前後の日本叩きは、戦後の占領地政策と似ていた。

「アメリカはカジノのオーナー」というフレーズも良く出て来る。ドルを握っているから仮に中国と戦争しても、決済通貨のドルを抑えてしまえば終わりである。それが中国とロシアの違いのようだ。

写真で見る氏は男なのか女なのか、氏はトランスジェンダーと告白していた。その件で、あの紳士風のベッセント財務長官もゲイだと知って驚いた。

「失われた30年」の元凶は、やはり社員を整理しなかった事だった。氏は「ゾンビ社員」とか「働かないオジサン」と呼んでいたが、思えばとても日本的な処置で、自分で自分の首を絞めていた事になる。そんな時代も終わり、やっと労働需給は逆転した。給与も上が始め「ルイスの転換点」を超えた。

その他、日本はBIS Viewでアメリカの FED Viewを読み違えた事や、銀行潰しの受け皿(法律)が未整備だった事など、今更ながらそうかと思った。

本書が出たのが2024年末であった。あの時の日経平均は39,894円であった。当時は80年代のバブル越えで湧いたが、今では63,339円に何と50%も上がっている。投資していたら、1年半で100万円が150万円、300万円が450万円になっていた。もっと早くこれを読んでいたら、随分と家計も助かった・・・。

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