Wednesday, 10 June 2026

ケン・フォレットの中世シリーズ

先日、今ベストセラーになっているマーク・グリーニーの「レッドメタル」を読んでみた。アフリカに眠るレアアースを巡り、米ソが争奪戦を繰り広げる話である。ただとても専門用語が多すぎて、途中で止めてしまった。ITを駆使した現代の戦争は、アナログに慣れている世代には消化出来る域を超えている。

左様に近代のアクション小説は人間味に欠ける。かと言って、ジャック・ヒギンズやアリステラ・マックリーン、フレデリック・フォーサイスやクライブ・カスラーなど、ひと世代前の面白そうな小説は殆ど読んでしまった。人生の楽しみもそろそろ底を着き始めたかと思った。


そんな矢先、そういえばケン・フォレットの中世モノにはまだ手を付けていなかった事を思い出した。氏の「針の眼」や「レベッカへの鍵」、「ジャックドウ」や「ペテルスブルグから来た男」など、20世紀を舞台にした小説は大のファンだった。数年前の「ネバ―」も面白かった。

一方英国の中世を扱った作品は、舞台に馴染みない事や、原書で読むには難解な用語が多すぎて無理だった。処が本棚に眠っていた「大聖堂(The Pillars of the Earth)」を読み直してみると、これが中々良かった。文庫で三冊、約2000頁の大作だったが、一気に読んでしまった。

特に、僧侶と城、教会の関係、それに縛られる男女と子供達の話など、12世紀とは思えない現実味があった。これを契機に、まだ征服していない中世シリーズにチャレンジする楽しみが出来てきた。

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