Saturday 14 May 2011

Pubの話

私はビールが大好きだ。毎日夕方から馴染みのPubに出かける。場所はタリン市のオールドタウンの一角、14世紀の石畳に囲まれた古い館である。古めかしい2重ドアを開けると、ポールマッカートニー似の可愛らしいウェイトレスが、「アイー!」と笑みを投げかけてくれる。これで1日の疲れが吹っ飛ぶ。

毎日通うようになると馴染みも出来てくる。スウェーデンの老夫婦、地元ヒューマー島出身T氏、スイスのベルンか来て10年以上ここに住み着いているR氏など、まず彼らの近くに席を取る。そして地ビールMunchenから始める、というのは19時までならハッピーアワーで安いからだ。値段にして€1.9(200円ちょい)である。このPubの特徴は豊富なビールの種類である。大方の店ではSakuと a Le Coqという地元の銘柄しか置いていない。しかもこれはどちらもあまり美味しくない。ところがここのPubは、エストニアのシーラマエ というところのMunchen,  英国のエイルOld Speckled HenとAbbot、南ドイツの白(ワイツ)ビール Paulanerなど国際的な銘柄を揃えている。Munchenは最初名前と味からドイツのビールかと思ったが、地元と知って驚いた。甘いコクがある割には透明感がある。度数も5.5%と高い。

シーラマエという町は、エストにア東部でロシア国境に近いところにある。このため昔から何度か歴史の舞台になった地域である。有名なのはナルバの戦い、1700年に当時西に進出を試みたロシアのピョ-トル大帝をスウェーデンのカール12世が破った一戦である。スウェーデンは昔強かった。この話しを先の老夫婦にするととても喜ぶ。

これから、このブログで続きを書いていきたい。

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