Thursday 6 October 2011

金持ちの話

エストニアの長者番付が発表され、保有資産のトップ500人が紹介された。1位は大ショッピングセンターなど不動産開発のヒラー・テンダー氏(写真:Hillar Tender)で保有資産は383百万ユーロであった。2位は造船のフィヨドール・ベルマン氏(Fjodor Berman)で189百万ユーロである。

1ユーロ100円で換算すると、トップの資産は383億円、500位で3億円というので、日本人の感覚だとさしてビックリする金額ではない。ただ1991年の独立後、ゼロから始めてここまで来たことを思うと隔絶の感がある。1991年といえば日本ではバブルがそろそろ弾けた頃であった。それから20年、日本は長い坂道を下っている時に、地球の反対側の小国では金持ちが沢山生まれた訳だ。人口はたったの130万人、さいたま市と同じ規模である。

因みに、ベスト10の顔ぶれは、氏名で見る限りエストニア人が6人、ロシア人4人である。ただ実際はユダヤ人と思われる人が、エストニア系で2人、ロシア系で1人いる。職業は不動産の他、化学、木材、カジノなど様々である。私の友人で弁護士をやっているMさんも、クロアチアに置いているクルーザーに良く乗りに行くし、普通の人でも外国に不動産を所有している。実際の豊かさは数字以上のものがある、というのが実感だ。

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