Monday 10 June 2013

オランド夫妻とPACS

先週、フランスのオランド大統領が公式訪問した。宿舎は赤坂の迎賓館、フランスのベルサイユ宮殿を模した建物に泊まる気持ちはどんなものだったのだろう。日本人がフランスに行って江戸城擬きに泊まるようなものだ。これは何とかして欲しい。

ところで今回の話題になったのは、同伴した夫人が奥さんではなくパートナーだったことだ。フランスではパックス(PACS)と呼ばれる事実婚が多いので珍しいことではない。今や2組に1つは別姓を名乗る事実婚である。知人にもいるが、籍が入っていないことを除けば普通の夫婦である。子供もこのため2人に1人は婚外子だが実子が多い。PACSが広がっているのは、税金が安いのと財産分与の問題らしい。ただゲイ同士のカップルも対象なので、そこまで行くと良く分からない世界になってしまう。

それにしてもフランスは愛に寛大だ。前任のサルコジ氏も大統領在任中に3度目の結婚式を挙げているし、かつてはミッテラン大統領の隠し子も発覚した。そんな時でも、国民は見て見ぬふりをする寛容さがある。カフェではどうやって見つけたと思うほど、必ず男女が向かい合っている。誰もが自由に生きている・・・傍から見るとそんな風に感じるのだ。


 

 

 

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