Sunday 9 June 2013

パリのスキンヘッド

先週の木曜日、日高屋で夕食を済ませようとビールを飲んでいた。備え付けの冷酒が値段の割に美味い。客は若い人たちが多く、時給がいくらと情報交換をしている。ここは安くて量の多い大衆的な食堂だ。
 
何気なくアイフォンを見ると、フランスで左派の18歳の学生がスキンヘッドに殺害されたというニュースが目に留まった。事情は良く分からないが、極右のスキンヘッドにやられたらしい。今でもパリの町の広場では、突然ラ・マルセエーズを歌う出すナショナル・フロント党の集会がある。多くは普通の出で立ちだが、スキンヘッドも交じっている。今回の事件との因果関係は定かでないが、移民問題が根にあるのは確かだ。

フランスは移民に寛容な国と言われている。アラブ、ベトナムなど旧植民地から移り住んでいる人が多く、融合が上手くいっている。しかしイスラム女性のスカーフ問題など、時々文化の衝突が起きる。今回もその一環だったのだろう。目の前でラーメンを啜る若者を見ながら、小さな事件に思いを馳せるのであった。



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