Friday 5 July 2013

ビクトル・ユーゴの逢引き

Le Pointというフランスの新聞がある。そのネット版に毎朝「今日は何の日」というコラムが載っている。フランスだけあって中々ウィットに富んでいて面白い。

例えば今日は、1845年7月5日にビクトル・ユーゴが逢引きの寝込みを襲われた日であった。ビクトル・ユーゴはレ・ミゼラブルを書いた大文豪である。当時は43才、幼馴染の奥さんとは疎遠なり、レオニーという愛人が出来た。彼女は25才、その日は2人が逢引きの宿にいた。ところが彼女は画家の奥さんであったところから、嫉妬に狂った亭主が警察に依頼、家捜しをした。警察が片っ端から門を叩き、ビクトル・ユーゴの宿まで来たが、彼は知らぬ振りをし頑として開けなかった。そのため事件には至らなかったが、その後不倫が発覚した。捕まったのはレオニーだった。有名人だったビクトル・ユーゴは放免された。彼女はサン・ラザールの牢獄に入り、2人の関係は終わったという。

記事で面白かったのは、ユーゴの心境をして、「いつでも準備は出来ている(toujours prêts!)」とDSKの言葉を引用していることだった。DSKは本ブログでも書いたが、ドミニク・ストラス・カーンの略称だ。前IMFの元専務理事で強姦の嫌疑で辞めた人だ。

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