Tuesday 9 July 2013

ハロルド・フライの・・・

ラッシェル・ジョイス著「ハロルド・フライの予期しない巡礼(The unlikely pilgrimage of Harold Fry)」という本を読んだ。舞台は英国、定年を迎えた65歳の男が、ある時昔の同僚が癌だと知る。彼は何を思ったか、着の身着のままで病院に向かって歩き始めた。

家族には時々連絡は取るが、歩きながら妻、子供との人生を振り返る構成になっている。そして歩き続けること3か月、1000km離れた病院に着くが既に患者は息を引き取っている。実はその同僚(女性)との間に子供がいた。そしてその子は自殺した。その負いを一身に負ったのがその患者だった。

巡礼とは自己の呵責の念と向かい合う旅だった。ただ時間を掛けて読んだ割には物語の展開がなく、あまり面白くなかった。著者は女性であった。おそらく晩年のセンチメントを伝えようとしたのだろうが、ストーリーに力がなかった。

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