Saturday 16 November 2013

琵琶湖の浮御堂

寒い中、近江八景の一つ、琵琶湖の浮御堂を訪れた。浮御堂は京都から出る湖西線の堅田で下車する。ところが間違って琵琶湖線に乗ってしまった。慌てて引き返えすと、両方の線は山科で分かれ、湖の西廻りが湖西線、東廻りが琵琶湖線の2つがあることが分かった。堅田に向かう途中、比叡山坂本、雄琴温泉・・・とローカルな駅名が続いた。この辺から延暦寺に登るケーブルカーがあるためか、観光客が沢山下車した。そして突然暗くなり雨が降ってきた。

浮御堂に着くと、写真で見た通りに、御堂は琵琶湖にせり出しポツンと立っていた。国宝の重要文化財と聞いてはいたが、それは中にある尊像だけで、本体は再建されたものだった。近くに琵琶湖大橋が見えた。

波一つない静かな風景は、ややもすると物足りなさを感じた。訪れる人もあまりなく、佃煮を売っている土産物屋が寂しそうだった。引き上げる時になって、さっきまで降っていた雨が上がり虹が出た。澄んだ空気と夕焼けが映えて美しかった。それにしても、この辺は時間が止まったような地域だ。京都に戻り雑踏にホッとするものがあった。

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