Saturday 16 November 2013

ねねの圓徳院と祇園

小雨の降る中、夜の京都を散策した。今回は八坂神社から高台寺、そして圓徳院を廻った。どこも始まったばかりの紅葉がライトアップされ、綺麗だった。夜にも拘わらず、多くの観光客が歩いていた。取り分け、初めて訪れた圓徳院は素晴らしかった。竜安寺のような石庭があり、縁側に座り暫し瞑想に耽った。

圓徳院は秀吉の妻ねねが晩年を過ごした場所だという。案内書には彼女が58歳から没する77歳まで過ごしたと記されていた。女性は亭主が居なくなってから元気になるという。心地良さそうな佇まいと、何より祇園は目と鼻の先、ちょっとお茶でもと歩いて行ける距離だった。東京で言えば赤坂・六本木、晩年はさぞかし快かったのではないかと思った。

して、寒くなった体を温めようと祇園に戻った。暖簾をくぐった割烹は、和服の女将とシャキッとした板前が出迎えてくれた。京都の店は繊細で、何より店に品書きがベタベタ張っていないのがいい。芸術品のような突き出しと温燗、そして何よりの静けさにいい感じになったのであった。

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