Wednesday 6 November 2013

Nさんからの手紙

昔お世話になったNさんから葉書が来た。Nさんは今年70歳、暫く前にお会いした時、緑内障を患っていると言っていた。今回の手紙は、その目の負担を軽くすべく、今後は季節の挨拶を失礼するといった趣旨の内容だった。
 
ややもすれば、ダラダラと賀状だけが行き交うことが多い。それを心配して早い内から手を打ってきた。中々出来るようで勇気がいることだと感心した。それで思い出したのは、ゼミの先生だった。会は黙っていれば先生が生きている限り続く。元気なうちはいいが、歳を取ってくると何があるか分からない。ややもすると醜い姿を人目に曝すことにもなり兼ねない。身近にそんなことがあったのか、随分前にXX会は止めになった。
 
人間不思議なもので、一度区切りを付けると気が楽になり、また会ってみようかという気になる。そろそろ師走の足音が聞こえて来そうな今日この頃、また賀状の心配の時期になってきた。そんな折、Nさんの英断はとても参考になるのであった。

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