Saturday 9 November 2013

オランダの花文化

アベノミックスの第一の矢は超金融緩和だ。「バンカーに入ったらサンドウェッジでしょ!」と、正にその通りである。一方、インフレ、取り分けハイパーインフレから来るバブルは、80年代の二の舞にならないように、気を付けなくてはならない。

そのバブルだが、歴史上の発端はオランダのチューリップ投機と言われている。1600年代の事ゆえ、誰もそれが何だか知らないが、兎に角球根の買占めが、人々の生活を大きく狂わせたようだ。先日TVでオランダの花を紹介していたが、オランダの花の競りは、当時の教訓から上限が決まっていて、高い方から安い方に向かって競売するという。

オランダは、今や世界の花の流通の60%が経由しているという。欧州のみならず、アフリカ、中東の花がここオランダに集まる、正に魚で言えば築地のような地位を築いている。花は目出度い時も悲しい時も、まるで酒のように欠かせない存在だ。取り分け人生の節目の求愛と謝罪には無くてはならない。TVで面白かったのは、年金生活者は10本で3ユーロ(約400円)と安く買えるということだった。年寄りは家に長くいるせいか、花を見ていると気が和むという。いかにもオランダらしい計らいで感心した。

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