Friday 6 December 2013

ヒッチコックの鳥

TVでヒッチコックの「鳥(The Birds)」をやっていた。自宅の周りにカラスやカモメが集まり、人間を襲うスリラー物だ。1960年代の映画にも拘わらず、合成撮影を上手く使い、臨場感はいまだに通用するものがあった。

20年ほど前になるか、フランスのブルターニュ半島の付け根にあるディナール(Dinar)の町を訪れたことがあった。対岸には、中世の城壁を残したサン・マロ(Saint-Malo)の町がある。観光地のモンサンミシェル(Mont Saint‐Michel)も近い。その町に何とヒッチコックの銅像が建っていた。肩にはカラスが止まっていたので、てっきり撮影がここで行われたと思った。確かに海辺だけあってカモメは多いが、それにしてもどうしてこんな場所を選んだのだろうと、ずっと疑問だった。

ところが最近それは間違いだったことが分かった。ディナールは単に映画祭を記念して作らたようだ。ディナールは潮が引くと、ゴツゴツした岩と海藻が現れる。荒涼とした風景には、サイコに出て来たような一軒家が良く似合う。クレープやカルバドスの産地もあり魚も美味しい。

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