Wednesday 28 October 2015

女子高生の話

随分昔になるが、とある女子高にオーストラリアから留学生が来た。彼女はクラスメイトにある心理テストをした。それは良くある質問であった。

「もしも海で船が遭難し、男女2人がボートの残ったとします。ボートには食べる物がありません。その時、ボートに一匹の魚が飛び込んできました。さて貴方はその時どうしますか?」。 想定される答えは、「私は愛する人に魚をあげる」とか「2人で半分にして分かち合う」であった。ところがそのオーストラリアの留学生は、「その魚で沢山の魚を獲って2人で食べる」だった。それを聞いたクラスメイトはその発想に驚いたという。実は私はその話を聞いて、その驚いた女子高生の感動に感動したのであった。

歳を取ると枯れ木になる。それでなくても刹那的になり、ややもすれば「どうせ出てしまうのだから、何を食べても同じよ」的な発想になってしまう。だからという訳でもないが、今頃何でこんなことを思い出すのか、自分でも良く分からない。

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