Tuesday 29 November 2016

大船のかんのん食堂

先日、大船の駅に降りた。駅からほど近い処に、有名な「かんのん食堂」があるというので寄ってみた。隣の魚屋から仕入れる活きのいい魚が美味いという。早速、シマアジの刺身とキスの天ぷらを頼む。酒は地元茅ケ崎の「青天」である。如何にも湘南らしい酒だった。升から零れて皿に溢れ、2合近くはあっただろうか、酒飲みの心を擽る計らいが難い。2杯目はこれまた静岡の「臥龍梅」である。これは非常に美味かった。夕方になると、年配のハイカーで一杯になった。どうやら近くの小山をハイキングして、降りて来たらしい。それにしても随分遠くに来た感覚にさせる雰囲気があった。

酒を飲んでいるうちに、初めてと思っていた大船だったが、「待てよ、昔来たことがあったな?」と記憶が蘇ってきた。それはあまりいい思い出ではなかった。若い頃、とある人を送ってから東京に戻ろうとすると既に終電になっていた。駅のベンチで一夜を過ごそうと思ったが、それも何かと泊まる場所を探し歩いた。ところがどこも一杯で、何故か唯一空いていたのがラブホテル風の処だった。一人だったからだろうか、係りの人から「朝に開けますから」と言われ、外から鍵を掛けられた。結局、朝になり逃げるように帰った・・・。

そんな事を思い出していると、折角の美酒も段々味が苦くなってきた。

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