Sunday 14 January 2018

安倍さんとバルト三国

安倍さんの俯瞰外交が再開し、バルト三国とバルカン三国を廻っている。今回はエストニア、ラトビア、リトアニア、セルビア、ブルガリア、ルーマニアの6カ国を5日で廻ると言う。カミカゼ旅行に慣れているとはいえ、余りの過密旅程である。

そのせいか、最初の訪問地エストニアでの共同声明にはちょっとガッカリした。北朝鮮の脅威を強調したが、北朝鮮がどこにあるのか、殆ど知らない人達を相手にする話題は拙速だった。むしろ彼らの最大の関心事はロシアの脅威である。そこを関連付けしたらもっと共感を得たと思う。エストニアはIT国家と謳われているが、所詮150万人の人口だから出来る話、余り参考にならない。

エストニアにはまだ日本企業が居ない。それでいて日本大使館があるのは何故だろう?誰かがそれは日本の常任理事国への準備だと言っていた。アメリカもエストニアも国連では同じ一票である。そんな特殊性もあるので、大使は在エの日系人を正月に招待し寿司を振る舞ってくれるのどかな処がある。バルト海で取れた魚なので種類は限られているが、それでも天皇皇后の写真が飾られているサロンを自在に使えるのは、数多き大使館でも珍しいかも知れない。ラトビアはJALの直行便が撤退してから暫く経つが、リトアニアは日立の原発が目玉である。杉原千畝の国でもあり、今晩辺りは盛り上がっている気がする。

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