Wednesday 27 June 2018

スターリングラード

明日は運命のポーランド戦である。勝つか引き分けなら決勝ラウンドに進める、正に運命の一戦である。その会場はボルゴグラード、旧名はスターリングラード、あの独ソ戦の激戦地である。

試合も沙流事ながら、テレビに映し出されたボルガ川を見て、いつか見た景色に思えた。それは多分、映画「スターリングラード(原題:Enemy At The Gates)」の映像だった。映画の冒頭で、そのボルガ川を武器も支給されないソ連の兵士が渡って行くシーンが出て来る。何隻かは岸にたどり着く前に、多くの船が沈んでしまう。攻防戦は900日と言うので2年以上続いた事になる。市民だけでも100万人の犠牲者を出し、その数は当時の日本を大きく上回る大変な数だった。攻め入ったドイツ軍は冬将軍に邪魔され、モスクワまであと一歩の処で停滞した。ソ連はナポレオンに続き、再度防衛に成功した。

映画ではソ連のスナイパーが主役だった。狭い廃墟から虱潰しに敵を襲う戦いは、地味で根気が要った。明日の試合はどうなるのか、勝っても次がある長丁場だ。その地の英霊に敬意を称したチームに女神がほほ笑む気がする。

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