Tuesday 26 June 2018

ポツダムの鱒料理

ザリガニで思い出した訳では無いが、今まで美味しかった料理の一つに鱒があった。それはポツダム郊外の湖で獲れた鱒だった。今から20年以上前になるか、とあるミッションで欧州を巡る出張があった。仕事は兎も角、現地のアテンドならガイド顔負けを自負していたので、行程は凝って特にオフは選りすぐった。取り分け昼夜の食事とエンターテイメントには情熱を傾けた。

その中でドイツのポツダム近郊に行った時だった。仕事を終え、例のポツダム宣言の宮殿に連れて行った。あのルーズベルト、チャーチル、スターリンが座ったテーブルが当時のまま残っている、言わば歴史の舞台である。ベルリンからバスで1時間弱だったか、今の日本の運命を決定付けた場所だったので、皆感銘も一入だった。

そしてランチの時間になった。予てから予約していたレストランに向かった。湖畔を望むレストランは、当時ミシュランの1つ星が付いていた。ミシュランの信者を自負する者にとって、それは初めて行く所だったが、決して人を裏切らない自信があった。案の定、静かなテラスでその湖で獲れたマスと、モーゼルの白ワインの組み合わせは最高だった。同行した通訳の人から、「コーディネートはこーでぃなきゃ!」のお褒めの言葉を頂いた。その時の感激をミッションのメンバーが共有していて、未だに集まって飲むモメンタムになっている。

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