Tuesday 12 June 2018

米朝会談を見て

世紀の米朝会談が終わった。朝からテレビに釘付けで、何が出るのか固唾を呑んで見守った。しかし具体的な成果はなく、会うこと自体が目的だったような、政治ショーの印象がした。声明文書には、あのCVIDの言葉も無かった。ひょっとして最初から、それを条件に会議を優先したのだろうか?そんな憶測が拭えなかった。通常はトップ同士の会議はゴールだが、今回はそれがスタートになった珍しい一日だった。
 
ところで両国の首脳が泊ったホテルだが、アメリカサイドが使ったシャングリアホテルは昔から良く国際会議の会場になった。オーチャード通りから歩いては行けないので。治安も良かった。一方、北朝鮮一行が泊まったST・Regisは最近出来たので良く分からないが、近くには日本大使館やリージェントホテル、駐在者用の最高級アパートのTreetopsが立ち並んでいる。

画面を見ていて、殆どの関係者は背広姿だった。赤道直下で暑くないのか?不思議な光景だった。実はシンガポールで暮らす人々は、冷房の効いたビルで終日暮らすので、日頃から冷房対策で長袖シャツを着用している。また小さな国なのに、自転車に乗る習慣はない。暑くて歩く人がいないのだろうか、歩道が少ないためである。そのため、オーチャード通りを除けば、移動はまず車である。その車の値段は日本の約3倍、カムリでも1000万円はするし、レクサスなら家が買える。メンツを重んじる中国系は、半分ステータスシンボルとして持っている。人々の車への思い入れは半端でない。そんな事を思い出した。

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