Wednesday 13 June 2018

ゴルゴ13

数年前に書かれた「習近平は、必ず金正恩を殺す」というショッキングな本があった。著者はジャーナリストの近藤大介氏であった。中国のコントロールが効かず、西側を挑発する新たな指導者に我慢できない、そんな趣旨の本だった。中々良く書けた本で説得力があったので、ずっと心待ちしていた。しかしあれから4年、事態は深刻化するどころか、昨日の米朝会談に象徴されるな流れになってきた。

そのシンガポール会談だが、両国は専用車を持参したり、多くのSPを同伴するなど、セキュリティーへの配慮は異常だった。まるでシンガポールの国を貸し切ったようで、特に会場になったセントーサ島のホテルも、予約客を締め出したようだ。そんな最中、あのゴルゴ13だったら、どうやって的を仕留めるのだろう?そんな不謹慎な事が頭を過った。

ず思い浮かべたのは、宿泊先のホテルである。覆いはしてあったが、カメラでも玄関の僅かな隙間を捕えていたから余地はあった。次は移動する車である。道路は封鎖されていたが、反対車線は流れがあった。ゴルゴ13なら対抗車線から一瞬を突けたかも知れない。ただ金正恩が前日の夜にマーライオンを観光に行くのは予想外だった。特に夜だったので無理な時間帯だ。それは仕方ないにして、やはり確実なのは空港であろうか?それも直接狙うのではなく、例の銃弾の角度を使う手法である。まず何かを狙い、その反射角で的に当てる。これなら犯人がどこから撃ってきたのか分からない。久しくコミックを読んでいなかったが、若い頃の血が過った。こんな事を考えた読者は他にもいたのではないだろうか?

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