今まで何度訪れたか、ノルマンジーは史上最大の作戦の舞台として歴史を彷彿させてくれるお気に入りの場所である。激戦となったオマハを初めて、橋桁の残骸が残るアロマンシュの入江、フランスコマンドが急襲したウィストレーハムの港、英国コマンドがグライダーで突っ込んだペガサス橋など、当時のまま残っているからマニアにはたまらない。加えて記念館も多く、ドイツ軍の砲台トーチカ跡を見ながら、想像力を更に掻き立ててくれる。
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その為、映画「史上最大の作戦」の多くはその現場を使って撮影された。ところが最大の見せ場であるオマハビーチの上陸シーンは、レ島で撮影されたと聞いて見に行った事がある。レ島はボルドーの北に位置するラ・ロッシェルから地続きで渡る事が出来る。夏のこの季節は避暑と名物の牡蠣を求めてごった返しているが、普段は正に映画に出てくる長い白浜が続く静かな島である。その時は上空から撮ったシーンと重ね合わせた後、ラ・ロッシェルの方がユグノー派を包囲した場所として有名なので、町に引き返した記憶がある。
フランスの島は歴史がギュッと凝縮されていて、自然も手付かずだから本当に美しい。ブリュターニュ地方のカルナックは古代の列石で埋め尽くされていて、英国のストーンヘンジの比ではないのに驚く。ナポレオンの生地コルシカ島にもモアイのような立像遺跡が残っていたり、そう言えば有名なモン・サン・ミシェルも島である。またいつかビスケー湾の小島巡りをしてみたいと思っている。
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