ポルトガルもそうだが、彼らはアフリカから奴隷を南米に運び、その労働力を使って金や銀を掘り、砂糖、綿花を英国に売った。ポルトガル人とアフリカ奴隷が結婚して出来た混血をムラ―ト、インディオとの混血をマメル―コと呼ぶらしいが、南米にはスペイン人、ポルトガル人、そしてアフリカ人の血が流れている。
ただ両国の繫栄は長く続かなかった。入植地や海洋ルートの維持におカネが掛かったからだ。その間に植民地政策に長けた英国が台頭し、やがてその英国も度重なる戦争で疲弊した。
今回どこに行っても中国人観光客が目に付いた。大した観光地でもない田舎町で、大型スーパーの上にあるホテルに泊まっていた。食事はスーパーで買って済ますから経済的なのだろう。そして真っ黒なアフリカ人も地理的に近いせいか、子連れで来ていた。
各地の土産物屋に並ぶ商品の殆ども「Made in PRC(中国産)」である。良品計画のような生活用品も多くが中国製、世界に中国製品で溢れている。スペインの観光はGDPの13%を占める重要産業である。それを(嘗ては英国の支配下にあった)中国人と、(嘗ての植民地だった)アフリカ人が支えている。
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