Sunday, 20 July 2025

万平ホテルのジョン・レノン

久しぶりに ビートルズのHey Jude を聞いた。Judeとは今までJew(ユダヤ人)かと思っていた。しかし実際はジョン・レノンの子供(Julian)の名前であった。当時のジョン・レノンはオノヨーコとの不倫が始まっていた頃で、取り残された息子に励ましを込めてポールが作ったのであった。

そのジョン・レノンとオノヨーコ夫妻だが、70年代の後半だったか、夏の軽井沢で一緒した事があった。アメリカ人のDさんと万平ホテルに泊まっていると、彼らも滞在していたのである。食事時や散歩すると良く擦れ違った。今から思うと写真の一枚でも撮っておけば良かったが、当時はあまり関心がなかった。

Dさんは国際キリスト教大学(ICU)の留学生だった。ゼミの先生が大塚久雄氏で、東大から移って来られた頃だった。岩波新書の「社会科学の方法」は、当時の学生だったら読まない人はいなかったのではないだろうか。その頃先生は全集の出版を進めていて、Dさんも手伝っていた。

そんな縁で、Dさんが軽井沢の別荘にお邪魔すると言うので付いて行った。私は運転手で中々場所が分からず「道に迷いました」と言うと、先生は「運転も労働ですね!」と如何にも先生らしいコメントを頂いた。

あれから50年、ジョン・レノンは凶弾に倒れ、Dさんはオックスフォードに行かれ大塚先生はお亡くなりになった。軽井沢に夏が来るとまるで昨日のように感じる。

No comments: