Saturday 2 February 2013

柔道界の事件

今週は、日本柔道界を揺るがす2つの事件が話題になった。1つは全日本女子監督の園田監督のパワハラ、もう1つは元オリンピック金メダリストの内柴被告の実刑判決だった。どちらも柔道界のトップなだけに、影響が懸念される。

この事件に共通するのは、スポーツ組織の特異性だ。柔道に限らないが、日本でスポーツを続けるには、学校か会社のクラブに入るしかない。ただ学校は勉強があるし、会社は仕事があるので、嫌だからといってそう簡単に組織を離れることが出来ない。多少の事があっても、その組織の中で我慢せざるを得ない。教える方も、それが分かると自然と立場が強くなる・・・。今回の原因も、その逃げ場のない世界にあったように思う。

私ごとになるが、若い頃体育会を齧ったので、この辺の構造は容易に想像つく。いい先輩に付けばラッキーだが、多くは弱い者いじめをする。今のクラブライフが心良いのはそれもある。海外では勿論、スポーツはクラブが主体だ。サッカーのザッケローニがいみじくも、「こんなことはイタリアでは考えられない」と嘆いていたのも頷ける。

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