Friday 8 February 2013

領土と長屋文化


尖閣・竹島が連日賑わっている。隣国との付き合いは良きにつけ悪しきにつけ大変だ。特に領土問題は、人類の歴史そのものだけに難しい。


もう死んでしまったが、叔父さんが「縁側に物を置いておくと知らない間になくなっている。大体朝鮮人が取っていく」と昔に良く言っていた。戦後の貧しい時代の話だが、隣国人故の特殊な感情があったのだろう。このことをある時、同僚のドイツ人に話したことがあった。すると待ってましたとばかり、隣国ポーランドの話を始めた。曰く「ドイツ人がポーランドへ車で旅行した。路肩に車を止めて立ち小便をし、終わって振り返ると車が消えていた」と。実はTVのコマーシャルにも同じものがあるが、ドイツ人の気持ちを素直に表している。フランスとドイツ、ロシアとバルト国、南北朝鮮、イングランドとアイルランド等々、どこでも隣付き合いは大変だ。

そんな感情論が先走るから余計エキサイトする。いい解決方法なんてないが、私のせめてもの結論は長屋思想である。江戸の長屋は軒先連ね、隣通しがみそ醤油の貸し借り、井戸端会議、共同トイレに銭湯、壁一枚の会話は筒抜け…等々、寄り合い所帯の“押し合い圧し合い助け合い文化”を生んだ。所詮となり同志の仲だ、普段からこうした往来があれば大分違うはずだ。特に両国ともに経済では切っても切れない関係だ。誰もが言葉には出さないが、肌で感じているのではないだろうか。

 

 
 

 

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