私は足が丈夫である。決して速い訳でもなければ、足腰が強い訳でもない。ただ歩くことに賭けては、疲れ知らずのところがある。若い時は、身体は疲れても足だけが別物のように進んで行った。このため、昔から山は得意だった。
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6,500Kmの距離がどんなに長いか、欧州から日本へ戻る飛行機から眺めると良く分かる。冬だと白、夏だと森一色の大地、果てしない無人地帯だ。 著者は只管国に帰りたい、自由になりたい一心で歩き続けた。数年前、癌との病と闘っていたO君にこの本を贈ったことがあった。「こんな人達もいたから、君も頑張れ!」いうメッセージだった。誰もが自分でも気が付かない不思議なパワーが備わっている、と言いたかったのだが・・・。
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