Tuesday 5 August 2014

ハーリングとゲーリック

ビールで有名なキルケニーの町に泊まった時だった。サッカーの試合でもあるのだろうか、カラフルなユニフォームを着て応援に向かう人達で町は溢れていた。宿は何処も一杯なので、諦めて次の町に行こうかと諦めていたところ、最後のB&Bに運よく泊まることが出来た。女将は「今日は煩くなるね」と言って鍵を渡した。

どうやらハァーリング(Hurling)という聞き慣れないスポーツの大会があるらしい。暫くするとパブのTVで放映が始まると、杓文字のような杖でボールを奪い合う、ホッケーとサッカーを足して2で割ったようなスポーツだった。スピーディーではあるが、ボディーアタックもない線が細い。それから何日かして、やはりパブでゲーリック(Gaelic)という、これはサッカーとラグビーを組み合わたような試合を見た。どちらもアイルランド伝統のスポーツらしいが、男同志なのにタッチのみが認められている腑甲斐さが残った。

勿論アイルランドにもサッカーやラグビーはある。ただどちらもあまり強くない。理由は良く知らないが、伝統的に組織力を求める戦いは不向きなのかも知れない。それより個人は群れないで、それでいて自分たちだけの仲間スポーツを楽しむ・・・そんな風土を感じたのだ。

No comments: