Monday 6 June 2011

Roland Garrosが終わって

Roland Garros 2011Nadalの連覇、6度目の優勝で幕を閉じた。やはり彼は強い、特にフットワークと角度のあるショットは凄い。対するFedererはベースラインぎりぎりにボールを集めたが、今回も要所で攻め切れなかった。気のせいか元気も無かった。男子は準決勝までシードが順当に勝ち上がる好カードが続いて面白かった。Andy Murray4回戦で痛めた足を引き摺りながら頑張ったのが印象的だった。

コート以外でも見所が多かった。放映したEuro Sportsでは試合後の解説を、Game Set & Mats(Matchを捩った)と称して往年のMats Wilanderが担当した。スウェーデン訛りの英語が聞きにくいが、Roland Garros2度勝っているスターのコメントは興味深かった。お相手はAnnabel Croftという美人キャスター、テニスとどういう関係かと思ったがジュニア時代にWimbledonを取っていた。授与式にも今年はCourier, Goolagongが登場した。

コマーシャルもその一つ。スポンサーの1つに時計のLonginesがあるが、Agassi, Graf夫妻が出てくる。ダンスやテニスをする子供たちを運動会の父兄よろしくビデオに撮る、といったストーリーだ。子どもは2人の子供?、だったらどんなに天才と思いきや、どうやら本物ではないらしい。

政治も少しあった。1つは女子で優勝した中国のNa Liについて、マスコミは“アジア人で初の…“とあえて中国名を避けた(ような気がした)。1989年にMichael Changが優勝した時、前後して天安門事件が起きた。人々は小さな体で立ち向かうChangを自由化と重ねて応援したものだ。その時と時代は大きく変わった。もう1つは準決勝で破れたセルビアのDjokovicFederer戦を前にした激励会が現地のロシア大使館で披かれたのが報道された。折しも先日NATOの敵Mladicが捕まったばかり。会場の声援は圧倒的にFedererだった。

フランスはこれが終わるとバカンスのシーズンが始まる。

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