Sunday 24 July 2011

メンデルスゾーンの結婚行進曲

結婚式で、新郎新婦が入場する際に流れるのが結婚行進曲である。知人がこの曲、メンデルスゾーンの「夏の夜の夢」の一節であると教えてくれた。メンデルスゾーンはハンブルグ生まれのユダヤ系ドイツ人、この曲は何と17歳の作品という。

先日、当地の田舎で結婚式に参列する機会があった。16世紀に建てられたゴチック様式の教会で厳かに行われた。新郎新婦が入って来ると、牧師の奥さん奏でるオルガンでこの結婚行進曲が流れ、一気にムードが盛り上がった。日本だけかと思っていたが、このセレモニーは世界共通のようだ。

式が行われた教会は、昔ナイト(騎士)を名乗るドイツ人荘園主の祈りの場であった。ドイツ人はハンザ同盟を後ろ楯に移住し、貴族として長年君臨した。しかし1939年、突然の独ソ不可侵条約で、バルトのドイツ人は500年住んでいた土地から追い出された。今でもドイツ人名のお墓が多かったり、年配の人がドイツ語を話すのはそのためだ。ドイツ人は去れどドイツ文化は生きている。

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