Wednesday 27 July 2011

どうでもいいオルガの話

暫く前に、行き付けのパブで”マリーの日”というのがあった。そこで働いていたマリーは以前からかなりお腹が大きかったが、そろそろ休みに入る「暫しのお別れ会」だった。遅れて行くともう本人は帰っていていなかった。代わりに入って来たのがオルガという大柄のロシア人女性だった。

一般的にロシア人は笑顔がないので水商売に向かないと思っていたが、彼女はその点まだましだった。しかしいつも彼氏がピッタリ付いていて、話しに夢中のあまり中々頼んでも気が付いてくれない。おまけに煙草を吹かしに良く持ち場を離れる、勘定は間違える、寝不足でよく欠伸をする・・・等々どうかなと思っていた。このことを、ある時カウンターを挟んだ我ら常連が評価談義をした。そうすると意外にも、中々いいとの評判だった。決め手は素朴さにあったようで、以来私も心を入れ替えた。

にっこり笑うと矯正の銀歯が見え隠れするが、今日も優しく迎えてくれる。

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