Sunday 21 August 2011

エストニアの経済事情

先日発表された2011年度第2四半期の成長率(対前年同期比)は、エストニアが8.4%とEUの中で最も高かった。次いでリトアニア5.9%、ラトビア5.7%と総じてバルト3国は好調のようだ。因みにEU平均では1.7%である。これは観光収入と欧州諸国への輸出が好調なためであるが、輸出の多くは外国企業に拠っている。このため経済の調整弁として使われる面が強く、リーマンショックの時の落ち込みは人一倍大きかったので、今回もその反動と思うと喜んでばかりはいられない。事実、失業率はまだ14%と高止まりしている。

また7月のインフレ率(対前年比)も5%とかなり高かった。ちょっと乗らない間にバスなどの公共料金が上がっていた。少し前までは、一回の乗車券が€0.64(70円)だったのが€0.8(88円)に、何と25%も上がった計算になる。それでも、近隣のラトビアでは€2.16、リトアニアが€1.06なので、まだまだいいのかも知れない。

大好きなビールもギネスだと本場の3/4程度、地ビールだとドイツなどの60%程度で飲める。経済が好調なのはいいが、庶民生活への影響が気になる。

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