Sunday 28 August 2011

カトリーナのこと

先日いつものPubで飲んでいると、例のオルガが女友達を連れてカウンターで飲んでいる。公私混同では?と目を疑う。ふと入り口に目をやると、「ウェイトレススタッフ募集」の張り紙が張ってある、暫くすると元ラガーマンの英国人オーナーが大きな花束を持ってやってきた。女性陣を集めて、何か激を飛ばしている。そう今日は何か変だ。


やがて、看板ウェイトレスのカトリーナの最後の日だと分かった。殆ど会話を交わした事が無かったが、冬の寒い日から笑顔で迎えてくれた彼女であった。線は細いが、一度曰く付きの大男を犬を追い払うが如く、甲高い声で撃退したこともあって、オーナーから信頼を得てきた。隣の常連に聞くと、どうやらボーイフレンドがデンマークに行くので付いて行くそうだ。そう云えば時折其れらしきイケ面がビールも飲まずによく来ていた。ふと仲間の一人が出て行ったかと思うと、小さな花束を買って戻ってきた。我ら飲み仲間からだと渡すととても喜んでくれた。


EUの労働移動はかくして進んでいく。当地は5,000人がイミグレし、3,000人がエミグレする出超国である。水は低いところから高いところへ流れる。


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