Monday 3 March 2014

クリミアとアンナ・カレーニナ

クリミアを死守するはずの海軍総司令官が、早々降伏したのには驚いた。BBCの速報でdefect inと言っていたが、最初意味が理解出来なかった。暫くしてロシア軍が当地を制圧し、あまりの速さに流石オバマも後手に廻ったようだ。それにしてもクリミア半島は、どういう場所なのだろう?

トルストイの小説「アンナ・カレーニナ」は、ロシアがオスマントルコからクリミアを奪回する露土戦争が背景だ。ちょうどクリミア戦争が終わって20年経った頃だ。主人公のアンナは地主貴族のマダム、浮気相手はその露土戦争に従軍する将校であった。駆け落ちは結局破綻するが、同時にアンナの貴族社会もそ崩壊していく。歴史も沙流ことながら、今から思えばロシアという地は金持ちであろうが貧乏人であろうが、誰もが厳寒の中で生きる過酷な土地だった。知らなければ幸せだったが、一度黒海という温暖な地を知ると、手放したくない気持ちになったのも良く分かる。

面白いのは、露土戦争で敗れオスマントルコを去ったイスラム教徒がリビアに逃げたことだ。代理戦争ではないが、オスマントルコの残党が場所を変え、また宗教戦争をやっている。

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