Friday 3 May 2013

強過ぎる消防法

家をリフォームするので、週末は近所の最近出来た家を見て廻っている。普段何気なく通り過ぎる街並みも、いろいろな形やデザインがあるのを発見する。1時間も見て回ると、結構疲れるものだ。いいものがあれば参考にさせてもらおうと思っているが、中々ピンと来るものがない。最近の家は人工的で、木や土の香りがしないのだ。

今日は窓枠を見にショールームに行った。温もりのある木目を頼んだら、消防法が変わりブラインド設置が義務付けられたという。そうでないと、アルミサッシしか駄目だという。そういえば、最近出来た家の窓はとても小さい。火事が起きた場合、延焼を最小限にするのを優先した結果のようだ。まるで今の建設業界は、消防庁が主官庁のようだ。

暫く前に田舎の温泉に行った時だ、やはり女将が消防法が変わったので屋上の風呂が使えなくなったと言っていた。日本の木造家屋は火事に弱い、これを持ち出されると誰も反論出来ない。それをいい事に、街並みがどんどん味気ないものになって行く。火事対策も大事だが、感性を満たす住まいは基本である。こと東京の場合、誰が議論しているのか知らないが、このバランスが欠いている。





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