Tuesday 9 September 2014

北朝鮮のへマジ食堂

本屋で新書を買うことはあまりない、アマゾンで安く買えるからだ。それでも時々、ふと本屋に立ち寄ると衝動買いしてしまう。先日もパラパラ立ち読みし、一度は立ち去ったが、やはり我慢できないで買い求めてしまった本がある。

それは、近藤大介著「習近平は必ず金正恩を殺す」という、ショッキングなタイトルの本だった。著者の経歴と中身を見て、直感的にいい本だと思った。内容は、習近平の中国が北朝鮮に見切りをつけたという趣旨だ。面白いのは、独裁者の最後をヒットラー型、チャウシスク型と分析していたり、そこに至る戦争過程を、コソボ方式、アフガン方式など、非常にリアルに想定していることだった。ツボの押さえ方、それから導き出される方向性など、久々に快かった。

ゴシップと言われる金正恩の夫人の過去、彼女と処刑されたNO2の張成沢の関係、その発端となったヘマジ(日の出)食堂の話など、読み物としても面白かった。とても笑って終わる話ではないが、北の事がよく分かる本だ。

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