Friday 5 September 2014

ヴァレリー嬢の暴露本

フランス大統領と別れたヴァレリー嬢が暴露本を出版しようとしている。本のタイトルは「その時を有難う(Merci pour ce moment)」である。

ヴァレリー嬢と大統領は結婚していない同棲関係にあった。それにも拘わらず、エリゼー宮にファーストレディーとして住んでいたが、大統領の浮気がばれて関係が拗れた。当時執務が終わった大統領が人目を忍んで、よりによってスクーターで近くの愛人宅に駆け付けたから、マスコミの餌食になった。乗っていたスクーターがイタリア製だったことも、恰好の話題になった。

ヴァレリー嬢は本の中でフランソワ(大統領)は可哀想な人だと述べている。可哀想とは英語でPoorだが貧しいという意味もある。大統領は本当は貧しい人が好きでないのに、表向きはそうでないように振る舞っている・・・という。フランス語で貧しい人という表現は、「歯の無い人達(Les Sans- dents)」と言うらしい。彼女はそれを本の中で使ったので、今フランスで流行語になっている。ともあれ普通は1~3万部程度と言われる出版部数が、今回は20万部と予想されている。彼女にも印税が60万ユーロ(約9千万円)入る。いやはや、女は恐ろしい・・・!

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