Thursday 18 September 2014

少数民族とスコットランド

スコットランドの独立投票が明日に迫っている。注目されているのは、世界の少数民族にとって他人事ではないからだ。

例えばベルギー、母国語はフランス語と思いきや、それはワロン地域で、フラマン語のフランドル地方は別言語だ。スペインのカルターニャ地方、フランスのバスク地方、ロシアのチェチェン、下火にはなっているが英国の北アイルランド、中国のウイグル自治区やチベットなど数えれば切が無い。いずれも、近代国家の過程で強者が弱者を取り込んで行ったのに過ぎない。ウクライナ問題もその一端だろうし、典型的なのは中東だろう。そしてアフリカに至っては知る由もない。

そう考えると、21世紀の新たな時代に入ってきた感もある。もはや東西の対立はないし、何よりアメリカが衰退している。その中で、同じ言語、同じ宗教の民族が国境を跨いで元の形に戻ろうとしている。その自然な流れが加速する切っ掛けになる。投票結果が待たれる。


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