ただその後はパッタリと執筆も途絶え、気が付くと今日まで表舞台から姿を消した。その間どうやって喰い継いできたのか?真っ先に頭を過ったのはその事だった。
そんな彼の作品に「白鳥の歌なんか聞こえない」があった。テレビドラマ化され、主役は清楚でデビューしたばかりの仁科明子が演じた。その後彼女は松方弘樹と不倫し、結婚はしたものの正に毒牙に掛かったヒロインとして世間の同情を集めた。
処で氏の作品に「僕の好きな青髭」もあった。中身は忘れてしまったが、当時その青髭がブームになり、グリム童話の「青髭」が読まれた。
主人公は、青い髭を蓄えた王様と結婚した7人目の女性であった。ある時彼女は。王の不在中に禁断の部屋を覗いた。すると6人の前妻が吊るされて死んでいるのを発見するのであった。彼女は何とか救い出されたが、仁科明子の運命と重ね、悲痛な思いをした記憶がある。
一方中村紘子さんは精力的に活動されたようだ。母親の銀座画廊の人脈もあってか、ピアノを通じて多くの人に影響を与えた。ただ先日神田眞人氏の「世界金融秘話」を読んでいたら、彼女の活動が財務省の広報誌に載るのを好ましく思わない人がいたと書いてあった。一般人には中々分かり難い世界があったようだ。

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