Friday 3 October 2014

親ロシア派はなぜ戦うか?

ウクライナの親ロシア派(Pro-Russian reparatists)はどうして戦うのだろう?その素朴な疑問にメスを入れるメディアは少ない。ソ連の崩壊では同じような事があちこちで起きた。旧ソ連人が住んでいたのは、体制から支給された住居だ。それは昔誰かの住居だったものを不法に占拠したものだった。そのため事態が一変すると、そこから退去せざるを得なくなった。して行く先は・・・勿論ない。

考えてみれば皆、孫、ひ孫の世代だ。今更知りもしないロシアに帰れるはずもない。かといって西側に移る訳にもいかず、その場に残ると無国籍者(Nationless People)になる。無国籍者と普通の人の違いはパスポートだ。つまり外国に出れるか出れないか?その違いはとても大きい。今やEUの時代、そこの入れないハンディーは計り知れない。かといって仕事が無い訳でもないが、自国に限られるので所得は低い。家を追われた挙句、仕事が制約される。

もう一つは言語だ。ウクライナの独立で第一言語はウクライナ語になるだろう。するとロシア語の人は就職出来ない事態になる。試験制度が出来るからだ。その結果、公務員など公職からは遠ざけられる。言語の問題は、バルト諸国、ベルギーなど、今でも残っている。その壁の大きさを痛感するのだ。だから彼らは戦うのだ・・・!。

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