大学を卒業し40年余、殆どがリタイアしている中で、残るは社長だけである。時々日経新聞に顔写真入りで紹介されるので、同窓も結構多い。しかし残念ながら学生時代にその殆どは、目立たぬ無名の人であった。その事を、先日仲間が集まった時に話題にした。するとやはり、「あいつ誰だっけ?」という点で一致した。それから分かった事は、”偉くなる人は必ずしも優秀な人でない”であった。それは御本人に大変失礼な言い方かも知れないが、半分妬みも入っている。ただ社内に敵を作らない事がどんなに大切か、今になって分かる気がする。
後継者を選ぶ時、会社の存続と維持が何より大事である。何より、選んだ自身の立場が守られ、今までの経営が保証される事が大前提である。そうした条件をクリアできるのは、豪傑やゴマ摺りでは無理だ。YESマンで適度のヨイショが出来る人でないと務まらない。
それを長幼の序と言うのか少々疑問だが、年配者を立てる後輩はとても快い。しかもその後輩が、上を立てながら下の面倒を見る親分肌なら尚いい。理想的な経営者である。そんな事が誰しも卒業した時に分かっていれば、苦労はなかった。ゴルフやテニスも、力を抜いてスウィングする事程難しいものはない。きっと秀でた人たちは、力まないでフルショットしてきたのかも知れない。
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