現地ではMashroom murder(マッシュルーム殺人)と呼ばれた。判決は女の有罪を認め、33年の懲役になった。林真須美のカレーライス殺人事件を思い出し、「女は料理で復讐する!」は万国共通かと思った。
処で何故そんなローカルなニュースが目に留まったかというと、事件が起きたLeongathaという町は、この1月にゴルフに行った倶楽部の近くだった。メルボルンから80km程離れた郊外の牧草地で、家々も点々とするド田舎だった。ゴルフ場も起伏が激しく、おまけに小雨が降ってきて凍える中で廻った記憶がある。
ところで日本にいると中々分からないが、マッシュルームは旬のご馳走だから、それで人を呼ぶのは立派な持て成しになる。
バルト三国に居た頃、暇を持て余して毎日パブで飲んでいた。段々パブ仲間も出来て、その中に60歳位のスイス人の男がいた。いつもワイン一杯を嗜む静かな人で、エストニア人の奥さんと別れ、一人娘を頼って住んでいた。
彼の趣味はマッシュルーム狩りだった。春になると森に入り採って来るので、ある日「食べに来ないか?」と呼んでくれた。独り住まいの寂しいアパートだったが、採りたてマッシュルームは単にドレッシングで和えただけなのに、本当に美味かった。
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