全米オープンテニスを前に、フェデラー選手を迎えたイベントが催された。久々に見る彼の雄姿と、現役時代と変わらないプレーに多くの人が酔った。
シングルスはロディックと、ダブルスはマッケンローとアガシを交えて行われた。いずれも全米選手権に名を刻む優勝者で、その演出はとても豪華だった。当時を彷彿とさせるプレーを見て、ファンも元気を貰っているのが伝わってきた。
ところでそのアガシ選手だが、強力なフォアハンドを武器に全米では2回のタイトルを取った。プライベートでも華やかで、ブルック・シールズと別れたかと思ったら、今度はグラフ選手と結婚した。今では2人のお子さんに恵まれ、幸せに暮らしているようだ。
処で彼の父親はボクサーで、イランからの移民である。アガシ自身はアメリカで生まれている。そんなイラン系がアメリカでは75万人いるようだが、先日のW杯で大勢の抗議デモの人が会場に押し寄せて問題になった。
彼らは自国の選手を応援するのでなく、現政権の出先として逆に非難していた。パーレビ時代の国旗を振って抗議する姿に、同じイラン人が二分されたようで複雑な思いで見ていた。
「イランの地下世界」の著者若宮氏のよれば、イランはコネ社会で、コネのない人は賄賂を使う。だから公の利益より個人の利益が優先されるので、個人崇拝の土壌が出来てカリスマ(独裁者)を生むという。社会は必然的に協調より対立、収れんより拡散するのも、その辺の事情があるようだ
アガシ選手はもう生粋のアメリカ人だから関係ないかも知れない。ただそんな故国をどう思っているのか、いつか聞いてみたい気がする。

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